和食が世界無形文化遺産に登録されました。
和食を美しく魅せるのは、日本の四季と日本の箸が文化です。幼い時、箸で豆を皿から皿に移すのを教わります。
だんだん豆を小さくしていきます。お箸の先を、上手に使う練習です。脇は、卵一つ分挟めるぐらいで肘を張らない。肩からまるくやさしく手先を使います。箸は手前に揃えてあります。上から取り手右手、下から受けて左手、右手をづらして箸をもちます。
終わったら箸の先を、おかえしで拭いて感謝の心もちます。
お店で戴く時に、割りばしが輪の紙が捲いてあります。そのお店の亭主が、お客様と御縁(円)を結ぶといことです。その御縁(円)を大切にいただきますと言ってその縁(円)を破かずにそのままとります。
取れない時は、箸一本づつ抜きます。それでも抜けない場合は、濡らしてとります。
日本の文化には、人が気付かないところに、相手を思う気づかいがあります。それが日本の所作の美しさです。和食の箸の格なのです。